Dr. Chloeのロサンゼルスに恋をして。第二章

歯科医師としてロサンゼルス滞在中。生活の中でポロリと出た独り言を呟きます。

大学での生活1

そろそろ、歯医者さんネタ入れないと何しに来てるのって言われそうなので、大学病院での生活編にします。

まず、一週間のざっくりとしたスケジュールはこちら。

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月曜日:1日診療室の日。朝のラウンドっていうのは、その日に来院する患者さんのケースレポートを全員分確認する作業。それぞれレジデントが担当患者さんの症例を毎回まとめて発表します。だいたい、初診の次の来院の時(初診時の検査の内容を報告)はワードで3枚分くらいになります。それ以降は1枚分くらいかな。

ちなみに、1年目の私は、ジュニアレジデント。2年目のレジデントをシニアレジデントと呼んでいます。

月、水、金はUCLAのレジデントクリニック。

木曜日は教授のプライベートクリニックです。

大学内にはこのほかに学生用のクリニックもあります。この辺の区切りは日本になくて面白いのでまた今度詳しく書こうかと。

 

火曜日:1日授業の日。朝は教授の授業。私たちの口腔顔面痛の分野は、神経、筋肉などの解剖生理の理解がキーになるので教授の授業は主に神経学です。その後は昼まで、シニアレジデントと、課題として読んでいるテキストのディスカッション。

このテキストは私を含めた同期の4人でまとめノートを作っています。毎週それぞれこっからここまでまとめてきて!みたいな課題が出され、編集してきます。

 

昼過ぎからは、別のインストラクターが来て、筋肉の授業。トリガーポイント注射の第一人者の先生です。

 

水曜日:ジュニアレジデントのみ、朝のラウンドの後、一時間ほど顎関節の授業。水曜日のインストラクターの先生は歯医者だけどMBA持ってる先生でちょいちょい経営の話も挟んできます。これをこうしてこうすると、、、これが儲かるんだなー、と満遍の笑み。笑

 

10時半頃からは診療室へ。担当患者さんの診療です。

 

木曜日:教授のプライベートクリニックの日。

大学内にある教授の専用の一室です。個室が3部屋あって、1日多い時で二十人近く。基本的な診療はレジデントがするけど、必ず教授が全ての患者さんに顔を出します。レジデントとしては、担当患者さんじゃないので、まずはカルテを過去に遡って確認するところからスタートです。今年の1月から電子カルテシステムに切り替わっているので、紙カルテが反映されていないと、患者さんが来る前に一人でパニクります。笑

仕方ないので、だいたいの場合、患者さんに過去の処置や最初の主訴を聞くはめに。

診療が終わり、夕方5時半から授業。最も長い1日です。

 

金曜日:レジデントクリニックの日ですが、金曜日はインストラクターの先生がたくさん来てくれます。多い時で5人くらいいるかな。聞きたいことがあるときはインストラクターの方にも余裕があるので色々教えてもらえるお得感いっぱいな日です。

ただ、朝のラウンドはツッコミがたくさん入り、ビクビクしながら、になりますが💦

 

土曜日:基本的にはお休みの日。でも月に1−2回、開業医さん向けの生涯研修コースみたいなものが開かれるので、そこにインストラクターとして駆り出されます。未熟な知識で一般歯科ベテランの先生方の勉強のお手伝いなんてかなり恐縮ですが、一緒にやらせてもらっています。

 

日曜日:毎週担当で回ってくる朝のラウンドの前に行う、いわゆる抄読会の準備。パワーポイントで発表です。だいたいPubmedあたりから論文を拾ってきます。この辺は大学院生としての経験があってよかったなと心から思います。いきなりじゃ論文もよくわからんし、パワポで発表ってなんやねん、ってなってたこと間違いなし。

 

基本的に、授業進むのめっちゃ早い。というか私が読むのが遅いだけか?読んでも読んでもおいけないので、とりあえず自分が確実にやらねばならない発表や患者さんのレポート、カルテ、まとめノートを優先して、授業のためのリーディング課題はかなりおろそかになってしまっています…少しずつもちろんやってはいるのですが、ネイティブの子達でもおわらんよー!と絶叫する中、彼らの5分の1程度のスピードでしか(いやもっと遅いか?)読めない私はかなり苦戦しております。

 

歯科医師国家試験の勉強してた時の方が楽だったな…。って感じ。

とりあえず、来年の五月に米国口腔顔面痛専門医の筆記試験を受けられるように頑張りまーす!(2年目になるとオーラルの試験が受けられます。)