アメリカ人から見た日本のイメージ
こんにちは
少し更新が滞ってしましました。
昨日、UCLAで信じられない講義を受けたのでその衝撃をシェアします。
私の働いている口腔顔面痛クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の患者さんも扱っているのですが
昨日医学部の学生向けにあった睡眠に関する授業を一緒に受けてきました。
なぜって、ランチレクチャーでタダでピザが食べられるって聞いたから…!
その日の講義内容なRapid Eye Movement Sleep Behavior Disorderについて。
簡単にいうと、鮮明な夢を見るレム睡眠時に、現実の世界でも夢の中で体を動かしているように、体が勝手に動いて暴れてしまうんですね。ボクシングをしている夢を見たら隣で寝ている奥さんを殴ってしまう可能性があったり…というちょっと怖い病気ですね。
講義の先生が何件かの症例を動画と一緒に見せてくれました。
もう、みんな暴れる暴れる。
その動画の中の一つ。
正座をしたアジア人が左右の手を前方で組んで頭の上から床まで振り下ろす行動を繰り返していました。
そこで先生が、
「この病気の行動には文化的な背景も関連します。例えばこの動画の患者さんは日本人なんですよ。侍になりきった夢を見るのは日本人だけですね。このポーズや行動をするのは文化的な背景からです。」
と。
いや、400年前なら、もしくは剣道部ならばそんな夢見るかもね…
でも現代人が侍の夢見たからって文化的背景って。笑
もし、彼がアメリカ人だったらピザが食べたくてテーブルを叩いて懇願しているんです、とでも言うのだろうか…というレベルですよね。
私はジョークだと思い、一人でふふふ、と笑い隣にいたアメリカの友達に目配せ。そんなわけないじゃんね、と。
その瞬間は周りも笑っているかと思っていましたが、周りを見渡すとあれ…?
誰も笑ってないじゃん。
あれ、ジョークじゃなかったの?
周りの学生の反応が悪いだけか…?
とあまり気にしなかったのですが、数分後、先生が明らかなジョークを言った時、学生たちは大爆笑。
あれ…さっきのはみんなシリアスに捉えたんですね。
こういうのって一歩間違えると人種差別として捉えられるんで難しいんです。
日本人の私はその辺がとても疎いように感じます。
別にちょっとしたジョーク、日本人の私が面白いって思ってんだからそれでいいじゃん、じゃ済まされない場合もあるのです。
日常会話の中でも、Wow that is racist...(おいおい、それは差別的だよ)なんて言われていたりを聞いて、え、今のが???なんてことも度々。
自分を対象に何か言われて気付かないならなんの問題もないにしろ、
不快に捉えられるような発言を自分がしないように、と気をつけています。
しかし、気をつけるだけではなくてここで育っていない私は、どういう発言がどう受け取られるかの知識も必要だな、と感じる日々です。
しかし、日本のイメージといえばやっぱり寿司、侍、アニメ、なのでしょう。
せいぜい忍者がそこに加えられるか。
以前何かの記事で読みましたが、ハリウッド映画における日本のイメージが未だに侍や忍者だったりするのは、その方が「日本」という国をわかりやすく表現するため、と言っていました。日本でそんな日常が存在していないことくらい映画制作側は分かっているけれども、それでもそのイメージで攻めた方が、見ている方が、すっと日本の場面であるっていうことが入るやすい、と。
はあ。
まあ、少なくとも、日本という国が世界で認識されているのは嬉しいですね。ということにしておきましょう。
ちなみにどうでもいい情報ですが、私は歴女です。
好きな有名人は?と聞かれたら、土方歳三か片倉小十郎、と答えます。
侍大好きです。
新選組に憧れて武士になりたい、という中二病患者であった過去を持つ私は日本が大好きです。
外国に住むと、さらに日本のことが好きになりますよね。
友達には、アメリカかぶれてそうだし、帰ってくる気あるの?とか聞かれますけど、ちゃんと帰りますよー!
あと4ヶ月。
帰国したら、NHKの大河ドラマシリーズを一気に見るんだー!!ふふふ
ではでは
Have a wonderful day!!!