Dr. Chloeのロサンゼルスに恋をして。第二章

歯科医師としてロサンゼルス滞在中。生活の中でポロリと出た独り言を呟きます。

歯科学生の英語教育その2

こんにちは!

前回に引き続き、歯科学生の英語教育についてです。

 

今日はきちんと質問に答えるべく、一体なにをしたらいいのか、ということについて書いてみたいと思います。

 

 

 

まず、ゴールはなんなのか、ということ。

歯科医師として英語を使う、と言っても、論文を読めるようになりたいのか、海外の学会でオーラル発表できるようになりたいのか、留学したいのか、海外出身の患者さんの診療をしたいのか。

 

もちろん、レベルが上がればなんでもできるのでしょうけど、初めは、目標、夢、を持つことがモチベーション維持のために絶対必要です。

 

ちなみに私の学生時代の英語学習のモチベーションは、負けたくない子がいる、ということでした。

 

純ジャパニーズ、2つ年下ですごく英語が上手な子がいたんです。彼女は歯科とは全く関係ない子で、国立文系。ひたすらその子に負けたくない、という思いだったので、将来歯科医師としてどう英語を使うか、なんて考えてもいませんでした。

 

目的はなんでもいいと思います。

トイックやトフルで高得点をとりたい、外国人の友達が欲しい、バーでイケメンの金髪をナンパしたい、などなどなんでもいいので英語を勉強する目標を立てましょう。

 

さて、

歯科医師として英語を使うため、目標別にする事リストー!!

 

 

 

1.

まずは論文、文献を読めるようになるために。

これは最も簡単だと思います。単語が分かればなんとかなります。

専門単語をひたすら入れてさえしまえば、難しい文学表現なんて出てこないので、文法は中学英語レベルで大丈夫です。

ひたすら、本を読みましょう。最初は調べながら。初めはめちゃくちゃ時間かかります。

 

私も一年前、渡米した時、専門単語が分からなすぎて(というかもはや口腔顔面痛の分野の日本語の意味すら知らない)、一日中文献とにらめっこしていても、数ページ読める程度でした...

それでも最初の3ヶ月は、なにがなんでも、一字一句調べよう、と決めて耐えました。3ヶ月すぎたら、意味がわかるものは飛ばしてもいいから、それまではなんとかやり抜こうと。眠る時間を削ってひたすら辞書引きながらの読書です。つっら。しかし、3ヶ月後には、ほとんど新しく出てくる単語はなくなり、かなり読むのが楽になりました。

 

もはや、単語の暗記は根性です。

 

 

2.

外国人の患者さんを診療したい

これもそんなに難しくありません。患者さん相手に専門用語を使う必要はありませんし、実は診療室で使われる単語って限られてくるんですよね。どうやってむし歯を治すか、根っこの治療が必要なのか、被せ物をする必要があるのか...などなど、話さなければならないことは決まっています。

大きめの本屋さんに行くと、歯科医院で必要な英語の本が売っているので、それを丸一冊暗記して仕舞えばなんとかなるでしょう。

実際、今アメリカで生活をしていて、一番英語に困らないのは診療室です。初診患者さんの問診を1時間とりますが、1時間、問診撮り続けることよりも、道でばったり会った人と、15分会話する方がハードル高いと思います。(大げさかな...??)

なにが言いたいかって、それだけルーティーンの言葉でなんとかなるし、基本的には会話のリーダーがこちらサイドなので、帰ってくる返答がある程度想像出来ます。

 

 

3.

歯科留学したい!!

これが一番ハードルが高いのはいうまでもないでしょう。なにしろとフルを取らなければなりません。おそらく90点前後が各歯科大学が定める必要なスコアでしょう。なかなかの高得点です。

そして、面接を受けて、自分をアピールするための表現力も必要です。各大学のプログラムをリサーチするのも英語です。ホームページの情報は古かったり、十分でなかったりするので、直接現地に行って、聞いてみたら、感じて見ることが必要です。そのためには、見学のアポイントを取ったり、自分のことを相手に話したり、必要な情報を聞き出したり...と当たり前ですが包括的な力が必要です。

 

トフルだけではなく、面接も必ずあるので、高い倍率の中、いかに英語がネイティブではない自分のディスアドバンテージを組んでまで、この人を取りたい、と思われる何かをアピールする必要があります。

 

個人的には語学留学はお勧めしませんが、実際それをスタートにして、その間にちょこちょこ自分を売り込んでアピールして成功した人も何人か聞いているので、その方法もありでしょう(お金と時間に余裕があるのなら)。

 

 

 

さて、学生の間は時間があります。試験勉強は大変です。課題も多いでしょうし、部活もあります。

でも、一旦働き出すと、もっと時間に制限が出てきます。学生のうちに準備をスタートして損はないです。

自分の目的に合わせて毎日やりましょう。

「毎日」がキーだと信じています。

週一で3時間よりも、毎日15分の方が上達すると思います。(いや、15分じゃ無理だな...)

 

ちなみに留学前の一年は、ほぼ毎日2時間程度かな、いろいろやってました。英語の歯科専門の雑誌やテキスト読んだりを。

あ、プラス2時間海外ドラマ見てたかな。計、日に四時間くらい??

 

 

同期のノンネイティヴの子は渡米一年前は一日6時間やっていた、と言っていました。

彼女は自分のクリニックを持っている院長さんです。忙しい院長でもそれぐらい本気になればできるんですね。

 

つまり、毎日コツコツやればなんとかなる、やらなければなんともなりません。

 

なんでもいいから始めましょう。

やり方はそのうち自分に合ったものが見つかります。

目標さえ定まっていれば。

 

 

なーんて、すごい偉そうなことたくさん書いたけど、あんまり具体的じゃなかったかな...

 

 

ということで、もっとここをこう具体的に!!というポイントがありましたら、お気軽にどうぞ!!

 

 

では、みなさん

Have a great day:))