臨床留学
Hi!!
今日の記事は昨日の続きですねー!
昨日はざっくりと留学の種類のパターンをあげましたが、私が実際を語れるのは臨床留学のみ。
ということで、このことについてもっと突っ込んだ話をしていきたいと思います。
私は一体何をしているのか。
ざっくり言うと、患者さんを診させてもらっております。
私を入れて同期メンバーは4人(本来ならば3人枠に今年は4人います)です。
各医局の募集人数はこのように数人、と指定しているところが多いようです。
UCLAは州立校なので、はっきり言ってアメリカ人優先です。
同じ条件、同じ能力の二人がいたら、アメリカの国籍を持つ人をとるようになっているみたい。そりゃそうだよね、税金で運営しているんだもの…
しかし、私のいる医局のように、international枠を設けている医局もあります。
これは大学次第ではなく、完全に教授次第。
私の医局の教授は外国籍レジデントの方が好みのようで(わざわざ時間とお金をアメリカ人以上にかけてくる、というやる気と根性を感じてくれているみたい)、毎年必ず外国籍メンバーがいるみたいです。
international residentとdomestic residentの大きな違いは何か。
決定的な違いがあるんです。
それは…
domesticには給料が出る
internationalは授業料を払う
なんてこったい。
しかしこれは、資格の問題なんで仕方ないですね。
アメリカの歯科医師免許持ってるんだから診療したら報酬もらうのは当たり前。
アメリカ免許持ってない外国人歯科医師に勉強させてあげるんだから、お金払ってもらって当たり前。
しかし、州立大学なので、international の授業料も他の私立校にくらべるとかなり安いようです。
そして、internationalにとってはもう一つ利点があるのです。高いお金払ってでも、レジデントをする動機になるものが。2年間のレジデントやって国家試験さえ通れば、アメリカの歯科医師免許、取れちゃいます。
そりゃあ、アメリカの歯医者さん稼ぎいいですもん、初期投資してもいいかなって気になるんでしょうね。
しかも、専門医も一緒に取れるので、初任給からかなりウハウハが見込まれます!
では、どのような選考を通ればレジデントになれるのか。ということについてお話しします。
1、まず、外国人として必要なものは何と言ってもTOEFLの点数。
歯学部ではだいたい85−90点ほどの点数を条件にしているところが多いイメージです。大学が一律定めた点数がネットに載っているはずなので各自チェックを。しかし、最終決定は医局の長なので、大学の定めたものより高くないとダメ、低くても全然オッケー、など異なるようです。
ちなみに私の教授はとってもフレキシブルな人なので、そんな点数なんてどうでもいいよ。僕の言ってること、君がわかってて、君の言ってること僕わかるからそれ以上何が必要なの?というスタンスの方でした。素敵❤️
2、アメリカの歯科医師国家試験PART1合格
アメリカの国試はPART1とPART2に分かれています。
part1は基礎、part2は臨床問題ですね。
そのうちのpart1を課している大学が多いようです。
3、面接、小論
これも教授次第、といったところでしょうか。
同じUCLAでも、しっかりとスーツを着た緊張した面持ちの面接受験生たちを毎年迎えている医局もあれば、スカイプで話して(主に遠いところに住む人のため、外国人含む)終わり、のところもあるようです。
私の場合は、一週間医局、クリニックの見学、BBQにまで参加させていただいたので、面接らしい面接、人間観察は教授的にはその時に終わっていたようです。
少論、エッセイは私の場合は文字指定はありませんでした。
あることないこと(?)書いたエッセイをネイティブの医師の友人に英語の直しを含め添削してもらい、提出しました。
4、GPA
日本とアメリカの算出方法は異なることが多いので変換の必要があります。
日本の学生でいる時にこれを意識してこなかった人も多いと思うので、まさかこんなところで必要になるとは!!となる人も多いので、学生のうちにしっかり勉強しておきましょう!ってもう遅い…?
過去記事で詳しく書いてます。
ryugaku-losangeles.hatenablog.com
5、推薦状
複数のレターが必要です。
私の場合は3通必要でした。
大学によってはレターの他に評価項目にチェックしてもらうフォーマットが用意されているところもあるので、要チェックです。
んー、こんなところだったかな。
なんかこうやって列挙するとおかたく見えるけど、日本の受験みたいなおかたい感じとは違って、かなりフレキシブルだと思います。
TOEFL点数足りてないからまだ動いてない、というそこのあなた。
そんなことより交渉を始めましょう。
最低限のコミュニケーション能力は必要ですが、それが可能なら、点数よりも必要なのはパッションです。
でーは、今日はこの辺で!
Have a nice day!!