Dr. Chloeのロサンゼルスに恋をして。第二章

歯科医師としてロサンゼルス滞在中。生活の中でポロリと出た独り言を呟きます。

危険!?LAのバス事情

 私は車の運転をしたくないので、毎日UCLAまでバスで通っています。家からUCLAまではメトロバス、というものを使っているのですが、このバスがなんとも治安が悪い!LAを走るバスは主にメトロバスとBig blue busというものなのですが、メトロは特に治安が悪い気がします。悪いと言っても、こんなアジア人女子が毎日通勤に使える程度なので、発砲事件が起きるとか、そんなことはありませんが、私が今までバスで遭遇したプチ事件簿を話します。

 

あるあるなのは、バスの中がマリファナくさい。

最初はおいおいって思ったけど、今じゃあ別にマリファナ臭が漂ってても、

"ああ。"

くらいにしか思わなくなりました。もはや、無。

というくらい、どこでも嗅ぐ。

そもそも、LAに来るまでマリファナの臭いなんて知らなかったけど、暮らし始めてソッコーで覚えました。

 

ある日、バスの中で、私が手すりにつかまって立っていると、斜め前のおじさんが、私の後ろに座っているおじさんに何か合図をしている。

目でコンタクトを取った二人。私の前のおじさんは、コクっと頷くと、胸ポケットからマリファナの入った透明なプラスチックの便を取り出し、斜め前のおじさんに渡す。斜め前のおじさんは数ドル払ってそれを受け取る。

まじか。

日本から来たばかりの私には衝撃映像だったのを覚えています。

 

そのおじさんは、パッと私の方を見て、

お嬢ちゃんもいる?

と聞いてきました。

 

いや、私はいいです…

と言うと、

何で?これ、すごいいいやつだよ、と。本気で不思議そうに聞いてくる。

 

アメリカ人の友人も、タバコ吸う人はみんな死ねばいいのに、ばりに毛嫌いするくせに、マリファナに関しては何も言いません。

ちなみに去年から、カリフォルニアでマリファナは合法化されました。なんか許可証みたいなのがいるようですけど、感覚的にはタスポみたいな感じなのかな?

 

ちなみにアメリカでは、カタカナで書くと発音的には『マリワナ』に近いです。私、最初英単語聞いた時、なんのことがわからずに固まりました。笑

 

もしくはweedと言います。草、葉っぱって意味ですね。

葉っぱ吸う?って聞かれたらこのことだと思ってください。

 

では、マリファナを吸うと人間はどうなるのでしょうか。

どうやらなんだかフワーッとしたような感じになる人が多いようです。

気持ち悪くなくお酒に酔っている時のような。

なんかゆっくり喋りだして、リラーックスしたような、寝ぼけているような、そんな様子に見えます。

攻撃性はなしです。他人にも害はなさそうなので、周りもまあいっか、というような感じ。

 

ちなみにオロフェイシャルペインの治療でも使うっちゃ使います。これに関しては別の記事でかこう。この辺の研究の論文読むのはかなり面白い。

 

 

しかし、気をつけなくてはいけないのは、マリファナおっけーなら、他のドラッグもアメリカでは普通なのか、と思わないでください(思わないか…)。

 

 

あ、まって!日本人はオッケーじゃない!

州によって合法化されてるのは日本人観光客には適応しませんからね!

成田で御用になりたくなければ、マリファナも近寄っちゃ絶対ダメです!

 

 

さらに何かわからない白い粉を勧められたら、それは完全にレッドフラッグです。

それはコカインなど、本当に違法のドラッグの可能性大です。

実際、私も何度か持っている人を目にしました。

日本では見たことがなかったので(直接的に勧められたりされることはなかったので…)それを考えると、一般人へのドラッグの流通率は日本と比べてもかなり高いでしょう。

 

観光に来て、ふらっと仲間とクラブに行って、NOといえない日本人発揮して変なことに巻き込まれないよう注意です。

 

 

次に、もっと怖い思い思いをした体験@メトロバス。

メトロバスにはかなりの確率でホームレスの人たちが載っています。いったい彼らがどこに向かっていくのかは、尾行しないとわかりませんが…

 

ある日、目の前に座っていた一人の女性ホームレスの方の荷物を数個、カバンが倒れた弾みで飛び出し、私の方に転がってきました。

拾ってあげようと手を伸ばすと、彼女はさっと奪い取るように手を伸ばし、それを自分で拾いました。

その後、こっちをずーっと見ている。やだな、と思って、顔を下に向けた瞬間、私が膝に抱えていたカバンの持ち手をぐいっと引っ張られました。

 

は!?

と思って、

何すんのよ!と叫ぶと、おとなしく手を離しました。

 

しかし、その後もずっとこちらを睨みつけている彼女。

こわっと思い、後ろの席に移ろうと思って立ち上がって彼女に背を向けた瞬間、

後ろからまたカバンをぐいっと引っ張られ、倒れそうになったところに彼女が右手に何かいたのようなものを掴んで私に向けて振りかざしました。

 

WHAT---------!!!!!

と思った瞬間、ずっと見守っていた周りの男の人たちが私たちの間に立ちはだかり、彼女を押さえつけてくれました。

半分パニックになり、後ろの席に急ぐ私。

後ろでは別の人が私のために席を空けてくれ、もう大丈夫だから、と落ち着かせてくれました。

 

パニクりすぎて降りるバス停を間違え迷子になり、その後、彼に迎えに来てもらったのは言うまでもありません…笑

 

それからしばらくは、バスに乗るのが恐怖だったのですが、今は、バスの前方座席の方に変な人が座りやすいと言う法則を見つけ、危険回避しています。

 

 

と言うことで、LA観光の際は、夕方以降のバスの乗車にはお気をつけください!!

 

 

 

Have a great day!!