Dr. Chloeのロサンゼルスに恋をして。第二章

歯科医師としてロサンゼルス滞在中。生活の中でポロリと出た独り言を呟きます。

海外生活、不適応症?

こんにちは

 

「海外不適応症」って知っていますか?

海外の生活に慣れることができなくてだんだん鬱っぽくなっていってしまうことを指すようです。

 

特に駐在員の妻に多いとか。

夫の仕事についてきたものの、自分は特に目標もなく暮らす毎日の中で、言葉の壁、文化の壁、にぶつかる。しかし新しい環境で一杯一杯の旦那さんは自分にもなかなかかまってくれず、一人で溜め込むうちに鬱になってします。

 

ああ、想像できすぎる…。

 

はっきりとした目標があって海外に出てきた本人とは違って、英語の準備はしていないし、友達も家族もいないし、これにハマり始めたらかなり辛いんだろうなあ。

 

 

私は、みんなにアメリカに馴染んでるよねー、とよく言われますが、自分ではそうでもないと思っています。

そう言われる理由であると考えられる、態度がでかい、と言うことは別に小学生くらいから言われてることだし、別にアメリカに来たから変わった、とかじゃない。

顔がもはや何人だかわからん、と言われるのも、中学の時のあだ名がジェニファーだったことからも今始まったことではない。

 

 

別に、アメリカが私を変えた、とかではなく、そんなに馴染みまくっている訳でもないと思うのです。だってアメリカ来てからプチ鬱だもん!笑

いや、鬱ではありませんが、なんていうか常に精神が不安定です。

 

  • 目的があってこちらへ来ているため、達成できなかったらどうしようという不安
  • 患者さんを扱っている以上英語がハンデになる、という概念は許されない職場
  • 常に評価をされ、競争をさせられることへの疲労
  • 正直、表面的な表現が多い土地柄(アメリカ人は口を揃えてロサンゼルスの人は表面だけ、と言います。笑)
  • 何があっても最終的には一人でなんでも解決しなければいけないプレッシャー
  • 働かずにお金だけ使っていることへの後ろめたさ
  • 文化、宗教の違いもあり、人間関係の難しさ(友人、職場などなど)

 

…あげたらきりがないですね。笑

 

一年目と違って、二年目はかなーり楽です。

特に言葉の面では、全く違います。

言葉っていうのは語学だけじゃなくて、文化が伴って初めてコミュニケーションが円滑に行えるものなのだな、と本当に学びました。

文法がどうだとか、発音がどうだとか、じゃなくて、どのような表現をどのようなテンションで使えるか、がキーなのだな。と。

二年目はそれがわかってからは患者さんとの距離もぐっと近付きました。

 

しかし、常に診療しながらも、毎日評価をされたり、試験があったり、毎週のプレゼン発表だったり、いちいちストレスです。

 

日本にいた時は結構なんでもそんなに苦労せずにこなせるタイプ(自分でいう笑)だったのですが、ここではいつも最下位です。さすがに一年目のレジデントたちには負けませんが、同期の二年目の中では常に劣等感。

知識や技術がどうこう、の前に、唯一の外国人である(英語が第一言語ではない)、という特別扱いをされることへの苛立ち。(これも二年目からはほとんど感じなくなりましたが、やはりなくなった訳ではありません。)

 

ホームシックに何度もなりましたが、日本が恋しい、家族や友達が恋しい、という感情があるのはもちろんですが、それよりもなんでも苦労せずに生きて来た「日本での私」が恋しくなるんですね。

いちいち簡単なことにつまづかないし、いちいち誤解を招いたりもしないし、全て日本ではイージーモードだった。そんなことが急に難しくなる。

こんな簡単なことも知らない、できない自分に情けなくなる。

アメリカン風に言うと常に

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って感じの気分。笑

 

 

というね。

留学生活は本気でやるならば決して楽しいことばっかりじゃない。

中には本当に楽しかったよー、って言って帰ってくる人もいますが、おそらくのびのびと生活ができた人でしょう。

もちろんそれはベストです。何を好き好んで辛い思いをしたいか…。

 

でも、自分に鞭打って何かの目標のために海外にやって来た人の生活が楽しかったー!で終わるわけありません。

…と自分に言い聞かせながら経った一年半でした。

 

さてさて、残り4ヶ月。

最近は自分の時間を増やすことに専念しているせいで、ぐっと出会いが増えました。

今まで結構引きこもりだったからな。

 

これからの残りの期間、できるだけもっと楽しめるようにガンバローっと!

 

 

ではでは

Have a great day!!