ハリーポッターの頭痛を考える
こんにちは
先週、人生三度目のユニバーサルスタジオハリウッドに行ってきました。
ついについに!ジュラシックパークに行けて悲願達成です。
実はUSJは行ったことがないので、中身の比較はできないのですが入場料の価格だけ比較させていただきますと、
ジャパンー8000円くらい
ハリウッドー$120 (現在13500円くらい)
たっか!!!!
ちょっとちょっと高すぎじゃない?!
まあ、楽しんだので良しとします。
さて、ユニバといえばやっぱり目玉はハリーポッターですよね!!
もちろん行ってきましたよーん!!
ハリーポッター、好きだったなあ、中学生のとき。
新刊が出るのを今か今かと楽しみにしてた気がする。
自分が進級するのと一緒にハリーたちも毎年進級して行くのがなんとなく嬉しかったことを覚えています(๑・̑◡・̑๑)
さてさて、頭痛学会に行ってきました、とお話をしましたが、アメリカ頭痛学会から出ている記事でハリーポッターの頭痛はなんぞや、ということを真面目に考えて見た、的なものがあるんですね。
今回の頭痛学会でも、一瞬その話が出たため、私も知ったのですが。
ハリーポッターの頭痛とは、そう、あの名前を言っては行けないあの人…おっと、勇気を持ってヴォルデモートと言わなきゃダメね、ヴォルデモートにつけられた、ひたいの傷からくる頭痛です。
ストーリー中でハリーはこの額の激痛に悩まされます。
さて、そんなハリーの頭痛を頭痛の専門家が真面目に考えて見た記事は実はいくつも出ているのですが、今回は2012年に出された最新(といっても5年前だけど、この後は新しいのが出ていません)の記事をご紹介。
タイトルの通り、この記事によると、ハリーの頭痛はNummular headacheとされています。日本語でいうと、「貨幣状頭痛」。貨幣、つまりコインみたいな範囲で痛みが出る頭痛のことです。
診断基準は以下のとおり。
国際頭痛分類 第3版β版による診断基準
A.Bを満たす持続性あるいは間欠的な頭部の痛み
B.頭皮の領域に限定して感じ,以下の4つのすべての特徴をもつ
l.くつきりした輪郭
2.大きさと形が一定
3.円形または楕円形
4.直径が1~6cm
C.他に最適な国際頭痛分類 第3版β版の診断がない
確かに、ハリーの頭痛に一致しますね。ハリーの症状に当てはめてみると…
A. ハリーはたまにズキズキと持続する痛みに悩まされていますし(持続性)、それが消えたり再発したりします(間歇的)。
B. 1. くっきりとしたイナズマ型の輪郭
2. ハリーの痛みはいつも同じところ
3. 円形、楕円形ではないけど…
4. ひたいの傷の直径はまあ、これに一致するでしょう
うん。そうね。
しかも、この記事によると過去に貨幣状頭痛を発症した人の18.5%は頭に怪我をしたことがあるようです。ハリーもヴォルデモートによって頭に怪我をさせられていますもんね。
でも、貨幣状頭痛より、ハリーの頭痛の方がシビアな気がするし、なんとなくしっくりこない気もするんだけど。といっても、この貨幣状頭痛はかなりレアな頭痛で、報告されている症例もそれほど多くはありません。(記事の中では200症例って言ってます)
きっと、作者はこんな真面目に専門家がディスカッションをするなんて想定せずに頭痛いよぅ、とハリーに言わせていると思いますが…笑
もう一度ハリーポッター読みたくなってきたなあ。
今から読むならちゃんと英語で原作を読もうかな。やっぱり翻訳されていると違和感あるよね。(翻訳家が私の高校の卒業生のようですが。)
ではでは皆さん、
Have a beautiful day!!