Dr. Chloeのロサンゼルスに恋をして。第二章

歯科医師としてロサンゼルス滞在中。生活の中でポロリと出た独り言を呟きます。

Expert Witness -専門家証言-

こんにちは

 

久しぶりに歯科系のお話です!

てか、そろそろ真面目なブログ作った方がいいのかな。患者さん向けに。

私の人生の対する意見とかどーでもいいから、パーティーだなんだってのは省いた専門家としてのブログを作ろうかと思ってみたり思って見なかったり。

ドクターの私生活もあった方が親しみやすいのでしょうか…?

意見求む!

 

さて、口腔顔面痛専門医の筆記試験をパスしましたので来年は口頭試問を受けに行きます。それに合格すると、米国口腔顔面痛ボード認定医って言えるんですね!

さらに、American Dental Board Specialtyがカリフォルニア州,テキサス州,ルイジアナ州,ミシシッピ州,フロリダ州,オハイオ州,ノースカロライナ州の7州では「専門医」って言っていいよーって現在では認めてるんですね! 

 

さて、ボード認定医のお仕事、もちろんある一定のラインで認められた知識を持ってますっていることで、患者さんの診療をすることがメインのお仕事です。

 

しかし、私たちの専門は、歯医者さんで治らなかった歯の痛みをもう一度診査診断すること。

歯が痛いので歯を治療してもらった、何十万もかけても痛みが治らなくて仕方ないのでまた何万もかけて抜歯。(アメリカの歯科治療費、半端ないっす)それでも痛みが治らないので結局歯が原因ではないですね、と言われてしまった。という患者さんがたくさん来ます。

そんな患者さん、中には訴える!と言い始める方もいるんですね。

気持ちはわかります。

最初に診断をしっかりしてくれていればお金もかけずに済んだし、歯も失わずに済んだのにー、と。

 

そんで訴訟となる。

 

私の分野だとそんなんだけど、インプラント治療なんかでも訴訟ケースは多いよう。

 

んで、歯科医師が専門家として人の裁判に呼ばれていくのがExpert Witness。

専門家の意見を裁判でいいにいくんです。雇われた側を守るために。

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だいたい時給$500ほど。

(メディカル系でなければ$275が平均だとのこと)

また、そのための資料作りにも時給が発生し、ダラダラ資料作っても同じお金だとか。

なかなか割りのいいお仕事ですね。

 

知り合いの先生でやっている方がいます。

割りがいいから、好きな仕事だ、そんなにしょっちゅう入ってくる仕事なわけではないけどね、とのことでした。

 

ほー、そんな仕事があるのか、さすが訴訟大国アメリカ。

まあ、日本でもあるんだろうけど、やってるって人あんまり聞いたことないので新鮮でした。

 

友人の歯科医師が訴訟を起こされた時のこと。

ホワイトニングの薬剤で副作用が出たから訴える!とのことだったようですが、相手側は専門家を連れてこなかったようなのです。

よって、調停にいる専門家は私の友人の歯科医師一人。

運よく難を逃れた、とのこと。

 

なーんて、歯科医師の仕事の多様性を感じた出来事でした。

 

でーはみなさん

Have a beautiful day!