アメリカであった奇妙なラブ(?)ストーリー
こんにちは
昔の写真、テキストを整理していたら、完全に忘れていたことを思い出しました。
当時はもはや恐怖体験だったんですが、いまになると笑い話だからシェアしようと急に思い立ったので記事にします。
一言で言うと、
「とある大学のお医者さんに求婚された話」
別に私はアメリカでモテました、とかそう言う話をしたいのではないです。
これは、本当にあった奇妙な、しかしもしかしたらよくある?かもしれない、女性は気をつけなければならないお話です。
ビバリーヒルズのカフェでお手伝いをしていたときに来たお客さん。
カフェも暇だったので、コーヒーを運ぶと少し会話をすることに。
彼は75歳くらいかな…の明らかにおじいさん風の紳士。
来ているもの、持っているもの、全てがピカピカした、明らかなお金持ち。
どうやら彼は内分泌科のお医者さん。
簡単に言うと、糖尿病とかをメインで治療するお医者さんです。
今日は出張でU大学に来たけど普段は別の州のN大学でレジデントに教えているよう。
私も歯科のレジデンシープログラム(お勉強中プログラム)にいる、と言うことで話が盛り上がり、さらに私が当時やっていた研究の話で盛り上がり、
レジデント達の教育の話で盛り上がり、とても楽しい「お客さんとの会話」を楽しみました。
連絡先を教えて欲しい、と言われたので、
プライベートの連絡先でなく、患者さんに渡すようの、大学のメアドが入った仕事の名刺を渡しました。
その数日後、来月またLAに行くので、ランチでもどう?
レジデント終了後の進路についても提案がいくつかあるよ、と。
指定された場所はニーマンマーカスというアメリカで最高級のデパートとして知られている場所。そこのレストランで食事をしよう、と。
安全な場所(男性と二人で会っても、人目もあるし問題ないだろう場所)だし、まあいいかな、と快諾。
私としては、仕事のための人脈作り、というノリ。
当日、場所が場所だし、と少し綺麗目ワンピースにヒールで向かいました。
(日本人女性としては、都内で女子会するならする程度のおしゃれ。しかし、LAで昼間にスカートを履くのはなかなかのおしゃれです)
登場したおじいちゃん、今日もバッチリ全身高級ブランド。
普通に楽しくお話をしながらランチをしました。
色々な話をしました。
仕事の話、最近の研究の話、自分の兄弟の話。
基本的にはおしゃべりなおじいちゃんだったので、彼がずっとペラペラ話しているのお、私はテキトーにレスポンスしているような状態。
で、食事が終わり、おじいちゃんが、もう一つ行きたいところがあるんだけど、いい?
と。
場所を聞くとここから徒歩5分くらいのメガネ屋さん。
もちろん、いいですよ、とついて行くことに。
すると、そのビバリーヒルズのメガネ屋さん、高級ブランドのサングラスなんかもたくさんおいてあるようなところ。
おじいちゃん、急に
「何か選んだらいいよ、買ってあげるから」
と。
私は、「は?いや、いらない、てかおかしいでしょ」と。
おじいちゃん、「いやいや、そんなこと言わないで、僕が楽しい時間を過ごしたから、買ってあげたいだけなんだよ」と。
でた、なにこのパターン。
せっかく楽しく仕事の話ができたのに、マジでやめて。
「私はあなたに何かをプレゼントしてもらう理由はなにもありません。外で待ってるから、さっさと自分の必要なもの買って来て。
と若干イライラしながらも、その態度を隠して外に出る。
しばらくして、おじいちゃん、
その店にあった一番高価な某高級ブランドのサングラスの包みを抱えて出て来た。
私はあまり気にせず、じゃあ行きましょう、そろそろ帰るんでしょ、と。
この隣の通りにあるコーヒーショップがすごく美味しいから、それだけ、ね、一杯だけ。と。
私もコーヒー飲みたいと思っていたので、
「じゃあいっぱい飲んだら私そろそろ帰りますから、というか、3時から予定あるので(これは本当)」
と。
コーヒーショップでコーヒーを飲みながら、彼は急に、
「それでさ、僕ともし結婚してくれるなら、、、」
といい出した。
ん???????
誰が???誰と???
あまりの突然な話に耳を疑う。
「だから、君が、僕と。」
いやいや、そんなに急にボケないでくれよ、じーちゃん。
「だからさ、君が僕と結婚してくれるなら、まず君にとっていいことが3つある。
一つ、N大学の薬理学講座のポスドクのポストに入れてあげる。
二つ、お金のことは心配しなくてよくなるよ
三つ、僕アメリカ人だから、グリーンカード取れるよ」
と。
私、ちょっと相手が言っていることを理解するのに時間がかかりました。
3秒ぐらい、固まった。3秒後、再起動した頭で
はい、この人やばい人ーーーーー!!!
と認識。
私は立ち上がり、
「一つ、薬理学に興味ない
二つ、お金に困ってない(いや、貧乏学生だったけどさ。)
三つ、日本愛してるんでアメリカに留まる気ありません。
てゆーかなんなの、ばかにしてんの?帰る。じゃ!」
と走り去ろうとした。
すると、待って、と腕をぐいっと捕まれ別れのハグをされた。
「ごめん、ごめん、怒らせるつもりじゃなかったんだよ。怒らないで。」
と。
ふざけんな、とその腕を振り払い、ヒールだったので全力ダッシュで家に帰って来ました。
あー怖かったーーーーー
と思って家でほっと一息したのもつかの間。
私のカバンの中に、おじいちゃんが買ったあの高級サングラスが入っている。
え……
あいつ。入れやがったな。
と思った瞬間メールが届く。
その内容は
「君は、僕にサングラスを買わせて、サングラスが手に入ったことが分かってから態度をひるがえしたね。信頼できる素敵な子だと思っていたのに、騙されたよ。サングラス代、$1000の全額は厳しいだろうから半額払ってくれる?」
一体全体なんの詐欺ですか、これは。
勝手に人のカバンに物突っ込んどいて、半額払え払え詐欺…??
しかもなんなの、全額は無理でしょ、みたいな。
普通に、私が商品返却をし、カードに返金してもらえばいいのは分かっていたものの、ムカつきすぎて、
「今すぐ全額払うから、講座番号教えて。」
と返しました。
すると
「別にお金が欲しいんじゃないいだよ、高級品をもらった瞬間変わった君の態度が悲しかっただけだ。やっぱり返金はいらない。その代わりサングラスをかけた写真だけ、僕に送ってくれる?」
こわ。
マジでこわ。
なんなの?だから、もらったんじゃなくてお前が勝手にしくんだんだろー!!!
私はとりあえず、今日の出来事を全て文章に打って、メールしました。
食事をして、サングラス屋さんに行ったこと、何か欲しいかと言われ、いらないと断った事実、急に結婚の話を持ちかけられたこと、サングラスをもらった事実はないのに勝手にカバンに入れられていて、お金を払えと言われたこと。それに対して恐喝のように感じた、ということ。
それに対してのいくつかのレスポンスが帰って来ました。
基本的な事実を認める謝罪が半分、恋に落ちたんだから仕方ないじゃないかという意味のわからない言い訳がかえって来た。
それらを全てもれなくスクショしました。
数日後、
一枚の自撮り写真を皮切りに、
毎日毎日おじいちゃんからセルフィーが届くようになる。
もちろん返信はしない。
一方的なセルフィーが2週間続いた後、日本行きの飛行機チケットを購入した確認書が送られて来た。
楽しく食事をしている最中に、私がこの期間は日本にいる、と会話をしたのを覚えていたようで、自分も日本に行くから東京を案内してくれ、というお願い付きのメールでした。
ずっとシカトしていたものの、我慢ができなくなり、
先日取っておいてスクショを添付して、
「意味不明な先日のあなたの行動、言動、私がそれによって迷惑したこと、気分を害されたこと、それをあなたが認めたことがここに証拠として文章で残っています。もうメールしてこないで。これ以上連絡してくるなら、このスクショ、証拠として出すところに出すから」
と。
その後、謝罪のメールが一通きて、それから連絡がこなくなりました。
そして思い出して連絡されたりも迷惑なので、ブロック。
はあ。解決。
アメリカにいる外国人女性(私のような)は、アメリカでの仕事のポスト、お金、グリーンカードで釣れるでしょ、という謎のストラテジー、本当にムカつきました。
この話をアメリカ人の友人たちに話すと、
みんな、面白がって
「えー勿体無い、そんなに長生きしないんだし、結婚しとけば遺産もらえたのにー」
や、
「あー、よくいるよねー、それで本当に結構結婚しちゃうハリウッド女優志望です、みたいな女の子、結構いるよー、二年間結婚しとけば永住権取れるしね」
や、
「こわっ。で、そのサングラス、まだあるの?私にちょうだいよ。」
などという返事が返ってきました。笑
それにしてもおじいちゃん、結婚歴はないとのこと。
こんなに積極的なのに。
これは嘘じゃないと思う。
だって、離婚なんて当たり前の世間で、わざわざ結婚歴を隠す必要はないと思う。
そして、今までの彼女は実はみんな歯医者だったっていってたな。なにその変わった趣味w
余計なにが裏に潜んでいたのか、気になりますね。笑
ふう。
走り書きしたのに長くなったな。
ではではみなさん
外国人だからって、変な誘いで落ちると思っている怪しい男性に気をつけてください!笑
Have a wonderful day!!